プロフィール

三又忠久


三又又三

(みまた・またぞう)
1967年5月27日生まれ。岩手県出身。
仙台育英高校時代にはレスリングで県大会2位(60kg級)の実績を持ち、新日本プロレス入りも考えたという。
2005年より武田鉄矢原作、小山ゆう作画の名作漫画『お~い!竜馬』を自身の企画・プロデュース・主演で舞台化、そのまんま東、宮川大輔らを共演者として迎えるなど、ライフワークとして精力的に展開しつつ、単独ライブ『三又又三のかく語りき』を定期的に開催。
2009年2月、北野武監督作品、映画『アキレスと亀』で東スポ映画大賞新人賞受賞。
出演DVD『大輔宮川のすべらない話2』、好評発売中!

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【男・ミマタの壮大な夢プラン】

「しかしうまくいかねーな」

いきなり、大きなため息まじりの独り言です。

「なにがうまくいかないんですか?」




「恋だよ!」




???
あっ、そう言えば前回のブログで恋してるって言ってたな。
もしかして、その人とうまくいっていないのかな?

とりあえず、
俺はいつものようにボイスレコーダーのスイッチを入れて、
ミマタさんが矢沢モードになるのを待ちます。

あっ 今回の取材場所はミマタ邸です。

ですので、ミマタさんの格好は裸にパンツ一枚なんです。。。

この人って、家にいるときはいつもこうなんです。。。



で、
パンツはトランクスじゃなく灰色のブリーフなんです。。。

でっぷりと腹の突き出た目の前の裸の男が矢沢モードに
なるのを俺は待ちます。







待つこと2分・・・・






「アル君、ミマタってモテてる?」


いきなり答えにくい質問が問いかけられました・・・

参ったな。







「普通のサラリーマンとかに比べたら、モテてるんじゃないんですか」

男としてミマタさんが女性にモテてるってことではなく、
やっぱ芸人という仕事柄、同世代の普通に働いてる方よりは
モテてるんじゃないのかな・・・・・って僕は思ったわけね。


「どっかにいないわけ?
若くて綺麗で頭もよくて、料理なんかもすこぶる上手いこのミマタを心底愛してくれるレディーは」

「ミマタさん理想が高すぎるんですよ。
もう40歳なんですからそろそろ妥協しないとダメなんじゃないですか」

「アル君、それは出来ません!
このミマタの愛するレディーに妥協なんて言葉はありませんから」

「ミマタさん、ブラットピットじゃないんだから!
そんなこと言ってたら一生彼女なんて出来ませんよ!
結婚なんて無理ですよ!」

「とにかく僕は妥協なんてしないわけ。
待ちますよ、理想のレディーが白馬に乗って現れるのを。
ミマタ待ちますよ!」



白馬って! 
ってかどうでもいいか・・・・
 

「2ヶ月ですよ、アル君2ヶ月経ちました」

何が2ヶ月なんだろう・・・

「僕がタバコ辞めて、もうすでに2ヶ月経ったわけ」

なるほどそういうことね。
どうでもいいけど話題も変わったのね。

「毎日5箱吸ってた僕が禁煙して2ヶ月ですよ。
アル君、自分でいうのもあれだけど凄い精神力です」

いつも自分で言ってる気もするけどな。

「あれだけ好きなタバコ辞められたんだから何だって出来ますよ。
もう何だって出来ます。
自分で言うのもあれだけど、空だって飛べるんじゃない?」




飛べないと思いますよ。




「今度仕事で体をシェイプアップするわけ。
12月までにこの体をハイブリットボディーに作り変えるわけ」

「そうなんですか・・・」

「さっきアル君がブラットピットじゃないんだから、
なんて言ってましたけど、
じゃーあれですよ。
アル君、それこそファイトクラブのブラットピットの体に
してご覧に入れます。
このミマタ、ブラットピットになってご覧に入れます!」


「あーそうですか。楽しみにしてます」

ファイトクラブの時のブラットピットの体って言ったら、
とんでもなくハイブリットボディーじゃん。
腹なんか割れまくってる体だよ。

出来るのかな?

でもあれか・・・

ここまで強く宣言するってことはやる気なんだろうな。

確かにタバコもすぱっと辞めたし、
『お~い!竜馬』も舞台化するって言ってちゃんと実現してるし、
普段正直ダメダメなところもいっぱいあるけど、
結構やるって決めたことはやる人だからな。

マジでファイトクラブなブラットピットの体に作り変えるんじゃ
なかろうか。 

「アル君、子供の頃の夢、叶えてる?」



・・・はぁ?
おっと、またまた話題変わっちゃったよ。

「夢ですか?」

「ドリームですよ、子供のころのドリーム実現してる?」
 
「そうですね~」

なんだかまた壮大な話になってきたな・・・・・

「アル君、前田日明が大阪で空手少年だった頃、
憧れたのが極真空手のウィリー・ウイリアムスなわけ」

「知ってますよ、熊殺しのウィリー・ウイリアムスですよね」

「そうです。前田日明は子供の頃にウィリーにドキドキワクワク
してたわけ。
で、プロレスラーになって
リングス旗揚げして、ウィリーを自分の興行に呼んだわけ。
すでにウィリーは現役じゃかったけど、
前田は本物のウィリーを間近で見て子供のようにはしゃいでたのよ。
ガキの頃に憧れてた熊殺しを目の前にして子供に戻っちゃったわけ。
アル君、子供の頃に憧れてた人って永遠なんですよ。
いくつなっても自分のヒーローなんです」

「はい、確かにそーいうーことってありますよ。
自分も子供の頃に好きだった・・・」

「だからアル君、僕やりますよ!」

やっぱり全然僕の話なんて聞いないいつものミマタさんです。

「ミマタやります!」

「何をやるんですか?」

「この体をハイブリットボディーなブラットピットに作り変えた
暁には、やりますから」

「だから何をやるんですか?」

「決まってるじゃないないですか。
タイガー・ジェット・シンを日本に呼んでリングで闘いますよ!」



なんだそれ!
タイガー・ジエット・シンって!

今いくつだよ!
もうとっくに60過ぎてるじゃん!

完全におじいちゃんじゃない!
そんな人呼んで闘ってどーすんのよ!
それこそ老人虐待じゃない!
 
「アル君も誰か呼んで闘わないと男じゃないでしょ?」


なんでよ!

俺、別に子供の頃に闘いたかった人なんていねーもん。
何が、夢だっつーの!


(インタビュー&構成:アル北郷 編集長:どっこいサブ)

【あの超大物も祝福に・・・!?満員御礼、舞台『お~い!竜馬』】


「今回、稽古場が西新宿の廃校になった小学校を利用したところだったわけ。
そこには校庭もあるからテレビのバラエティー番組なんかがよくロケにも使ってる場所なわけ。

やっぱり僕に何か引き寄せる力があったんだろうね。
TBSの『リンカーン』のロケでダウンタウンが来ましたよ。
舞台『お~い!竜馬』の稽古してたらダウンタウンがロケでやってきましたから。

浜田さんとは竜馬話で盛り上がったわけ。
だって浜田さん、
前に三谷幸喜さんの脚本で日テレでドラマ『竜馬におまかせ』を
やってた人なわけ。
なんでも聞けば小山ゆう先生の『お~い!竜馬』を読んで、
竜馬を勉強してドラマやったわけ。
だから竜馬に詳しいわけ。
“ミマタ、舞台でどこまでやるんだ”なんて
ばっちし聞いてきましたから」

「そうなんですか。ダウンタウンさんが稽古場の
近くにロケにきたってのも凄い偶然ですけど
浜田さんと竜馬の話が出来たってのもかなりの偶然ですよね」

「偶然を呼ぶのがこのミマタなわけ!」




とりあえずそこは聞こえないふりしときます。


「松本さんとはお話されたんですか?」

「松本さんに言ったわけ。

“松本さんのおかげで僕のホモ疑惑は、世間にさらに真
実味を増してます!”ってそしたら松本さん笑ってました」


確かに松本さんは『ガキの使い』なんかで、
ミマタさんがホモらしいってかなり言われてましたっけ。

「稽古中にそのまんま東さんがドラマで柄本明さんとご一緒してたわけ。
僕も以前、柄本さんと紀伊国屋のDVDコーナーで偶然会って、
お話したことがあったから、
東さんに柄本さんによろしく言ってくださいと伝えてもらってたわけ。
したら、
稽古場で休憩中に誰か僕の顔を覗き込む人がいるわけ。
それ、柄本さんよ。
柄本さんが今度自分のところの東京乾電池の芝居で
稽古に使おうと思って稽古場の下見に来てたわけ。
これも凄い偶然じゃない?アル君」

「はい、たしかに凄い偶然ですね」


「偶然を呼ぶのがこのミマタなわけ!」




やっぱりそこは聞こえないふりしときます。
だってここでうなずいたら、
調子にのって偶然についてペラペラとしゃべりだすのが目に見えてますから。


「稽古場でダウタウンさんに会って柄本さんにも会って
いい感じで本番に望めましたね」

「ちゃんとやってれば神様は裏切らないわけ。
おてんとう様は見てるわけ。

アル君、ミマタはアル君見てるわけ!」




なんだかさっぱりわかりませんが、

そろそろ大分時間もたったので
切り上げようと

「ミマタさん、舞台成功おめでとうございます
来年もがんばってください」



「アル君は霊とか見る人?」


やっぱりまったっく話を聞いてないし、
いきなり霊が見えるかと聞かれてしまいました。

困ったな・・・・



「霊ですか、僕はまったく見ない・・」
「僕はまったく信じないわけ、これぽっちも興味ないわけ」


いつものようにまったく僕の話など聞く耳なしです。

「今回の舞台で最後に僕が長台詞を言う場面があるわけ」

「はい、あそこは見せ場ですよね」

「そう、あそこ見せ場なんだけど台詞が長いのよ。
僕はいつも目線を定めるために、客席の一番後ろにある
ブースの中に小さく光ってる赤い光を見て台詞を言ってたわけ」

「はいはい、去年一緒にやってたのでわかりますよ。
目線がキョロキョロしたら気持ち悪いですもんね」

「そういうこと!
で、今年も毎日そのシーンで赤い光をみながら
台詞しゃべってたら、楽日の前の日かな、
緑の煙のような影のようなものがもわーっと見えたわけ。
もーはっきりと見えたわけ」

「緑の影ですか?」

「もーはっきりと霊以外に考えられない緑色の何かが見えたわけ。
アル君、ついにミマタに竜馬の霊が挨拶に来たってことでしょ、
これ?」


そうなの !?


「100歩譲って何かの見間違いにしても
そのくらい気持ちが入ってたってことなわけ。
気持ちが入れば霊の一つも見えるもんなわけ。
アル君、この夏霊見てる?気持ち入ってる?」


非常に答えにくい質問だな・・・・
っていうか、
霊なんて出来れば見たくないんですけど・・・・


「よーするに、
今年の舞台『お~い!竜馬』は全てにおいてバージョンアップ
してたってことなわけ。そーいうーことでしょ」

それはそれでそうーですけど、
最後の霊の話ってのはどうなんでしょ・・・

とりあえず銭湯にお客さんが増えてきたし、
もー2時間もいるので、
「ミマタさん、恋も仕事もがんばってください」
と締めて
「今日はこの辺でいいんじゃないですか」
と切り出し勝手にボイスレコーダーのスイッチを切りました。

僕がスイッチを切ったのを確実にチラ見してから、

「北郷、もーどうにかなりそうだよ。
俺、今恋に恋してるわ。
は~切ないないわ・・・全然ハッピーじゃないわ。
北郷、恋してる、アー・ユー・ハッピー・アッハ~ン?」

昼下がりの銭湯の片隅で、おじーちゃんに混じって
素っ裸のフルチン姿で大きなため息を一つ付いたミマタさん。
とても恋してるようには見えないと思うのは僕だけだろうか・・・・

(インタビュー&構成:アル北郷 編集長:どっこいサブ)

【舞台『お~い!竜馬』大成功】

「北郷、今日は銭湯でやるか!」



気温が30度を超えた真夏の昼下がり、
今回のブログのインタビューは新中野の銭湯でやることになりました。

午後3時、待ち合わせの銭湯にやってきたのは、
頭を綺麗にそり上げ、大きめのサングラスに作務衣姿のミマタさん。
時期が時期だけに、
まるで亀田興毅のコスプレのように見えるの僕だけでしょうか?

一風呂浴びてから銭湯の一角でインタビュースタートです。

僕はバスタオルを腰に巻いてから、
ノートを広げ、ボイスレコーダーのスイッチを
わざとミマタさんの目の前でオンにして、
例によって矢沢モードになるのを待ちます。

待つこと1分、素っ裸でフルチンのミマタさんが語りだしました。



「アル君・・・恋って切ないな?」





・・・おやおや。
先日、大盛況で終了した舞台『お~い!竜馬』のことを
たっぷりとお話されるのかと思っていたら、
いきなり恋が切ないなどと語りだしました。



風呂上がりでのぼせてるのでしょうか・・・




「今好きな人がいるわけ。恋焦がれている人が出来たわけ。
恋って残酷だな、恋ってずるいな、でも恋ってステキだな!」



・・・・・・。



連日のこの暑さに
やっぱりのぼせてしまったようです。
恋、恋って中学生じゃないんだから。
しかも、
何がどう切なくて、
誰が好きなのかさっぱりわかりません。
独りよがりの恋賛美にも程がありますよ。




「メールするのもドキドキするわけ。
返事来るかな?文章長くないかな?嫌われないかな?
もう全てが彼女に支配されてるわけ。
で、彼女には僕のこんな強い思いはまだ届いてないわけ。
今はまだ片思いなわけ。
アル君、片思いは体に悪いわ。
だってこんな思いは中学生以来なわけ。
正直オナニーの数も減ってますから、この夏のミマタは・・・・」



「は~!?」
オナニーの数が減った・・・!?
そんなカミングアウトいりませんよ!


「正直殿に誉められるより、
今のミマタ、その子に誉められたいわけ」

「よっぽど好きなんですね、その人の事が」


「アル君は恋したことないから僕のこの気持ちはわからないでしょ」



ミマタさん、訴えますよ!



「恋は片思いだけど、
僕のもう一人の恋人、舞台『お~い!竜馬』は
今年もばっちり決まりました。
それはもーばっちり決めました。
アル君も観にきたからよく知ってると思いますけど、
凄かったでしょ。2006年版の『お~い!竜馬』は?」


「はい、パワーアップしてましたね」


「バージョンアップですよ、もーそこはばっちりでしょ」




バージョンアップ?
多分、最近覚えたばかりの言葉なんでしょう。
とりあえず、
やっと舞台の話になりました。よかったよかった。


「恋に舞台にと、今年の夏は大変なわけ!ミマタ大変よ。
そこんとこわかるアル君?」


恋の方は正直どうでもいいので、
舞台『お~い!竜馬』について色々質問しときます。


「去年よりお客さんも入って大盛況だったみたいですもんね」


「1000人ですよ、去年より1000人多く客が入って、
3000人超えたわけ!」


やっぱりです。
誉めるとすぐそっちの話にいくミマタさんでした。



小山ゆう先生は2回も観にきてくれてましたから。
去年は終わったあとに小山先生に言われた最高な言葉があったでしょ。
“ミマタ君、今回の竜馬は何人入ったの?”
“2000人です”
“日本の人口は一億でしょ。
まだまだミマタ版竜馬を見てない人が一杯いるんだね”
去年はその言葉にジーンときたわけ。
もーしびれたわけ。
今年は今年でまた先生にやられました、しびれました。
先生曰く、

“ミマタ君、僕が描きたかった竜馬って、
もしかしたらミマタ君が演じてる竜馬だったかもしれないな”

ですって!
もーミマタ体が震えました、これ以上の誉め言葉なんてないわけ!」


「それ凄いですね」


「凄いわけ、これはもー凄いわけ。
アル君、凄いの凄くないのってそれは凄いわけ」




凄いのはいいのですが、何回“凄い”って使ってんのよ!


間をあけると恋の話に戻りそうなので、
やっぱり竜馬の話をぽんぽんと投げかけます。


「今年はなんといってもそのまんま東さんの勝海舟がよかったですよね」


「東さん最高よ。
やる前はみんなから“東はきっと言うこと聞かないぞ”
“舞台壊されるぞ”なんて言われて、
殿にも、“東大丈夫か、出来るのか?”
なんて散々言われたけど、全然そんなことなかったわけ。
もーそれは120パーセント、
僕の言うとおりの勝海舟を演じてくれたわけ。
なに一つ文句なんて言わず、きっちりやってくれたわけ。
舞台はねたら、
僕と東さんの間にはぶっとい絆が出来てましたから。
信頼関係120パーセントの絆が出来たわけ。
そこには先輩後輩なんて言葉じゃ表せない関係が出来たわけ。
二人だけの関係が出来てました!自然とね!」


「まじめにちょっといい話ですね」


「これが舞台のすごいとこなわけ。
一つのものを作り上げたら自然といい関係ができちゃうわけ。
その連続ですよ、舞台ってその連続なわけ!」


「その連続ですか」


「東さんが選挙に出るとか出ないとか言われてるけど、
僕は真意の程は知りませんよ。
知らないけど、もし出るなら、
東さんが選挙に出るならミマタやりますよ。
応援演説で選挙カーの上に乗って、
金八のカッコでばっちり応援します!
バカチン応援演説しますよ!
ミマタが応援したら、
一万や二万の票が軽く動くでしょ?」



はっきり言って動かないと思います!

下手したら逆効果ではないでしょうか・・・・。



「アル君も選挙出るときは言ってよ!
ミマタ、このミマタ駆けつけますから!」



自分、政治には何の興味もないのでお気持ちだけいただいときます。



「僕と大輔(中岡慎太郎役の宮川大輔)とのやりとりが、今回も方々で絶賛されてるわけだけど、
アル君もやっぱり絶賛なわけ?」

「そうですね、あのシーンはこの舞台の定番ですよね。
水道橋博士もあのシーンは
“去年より伸び伸びとやっててやっぱり最高だな”って
言ってましたよ」


「博士はなんでもお見通しですよ!
博士にお中元届けに行かないとな」




誉められてお中元って!

わかりやすいお人です。
でも
ホントにオープニングとエンディングの二人のシーンは
最高なんだよな。


*この続きは、次週火曜日にアップします。乞うご期待!

(インタビュー&構成:アル北郷 編集長:どっこいサブ)

特別編:舞台『お~い!竜馬』パンフより

今回は、特別編!
いよいよ8月2日(水)から
本番を迎える舞台『お~い!竜馬』で配られる
公式パンフレットの中から、
ミマタ座長の挨拶コメントをアップします。

ちなみにこれ、
いつものミマタブログと同じように
ミマタさんがしゃべって僕がまとめたのですが、
何が大変って
ミマタさん、パソコンを持ってないんです。

したがってメールで原稿の受け渡しが出来ないため、
直接ミマタさんの家へわざわざパソコンを持って
足を運ばなきゃならないのです。

書いてはミマタさんの家へ行き、
また書き直してはミマタさんの家へ行き、

またまた書き直してはミマタさんの家へ運ぶのです。

さすがに僕はミマタさんに言いました。


「パソコンぐらい買ってくださいよ!」


だって、パソコンさえ持ってれば
メールで送って済む作業なんですよ。

自分でブログやってて、パソコンを持ってない人なんて芸能界広しと言えども、たぶんこの方だけではないでしょうか?

それでは、そんな苦心の中からようやく出来上がった
舞台『お~い!竜馬』のコメントをどうぞご覧下さい!

『お~い!竜馬』」パンフレット用コメント

36の夏、大好きなハイロウズが下北の小さなライブハウスで
ライブをやると聞き、僕は驚きました。
なんでもその年のハイロウズは、
いつもやってる大きなホールではなく、
あえて小さなライブハウスを回る原点回帰的なツアーを組んでいたのです。
近くでハイロウズが見られる!
迷わず僕はチケットを予約しました。
その頃の僕は、ワクワクすることに飢えていたのです。
16の時に小さなライブハウスで見たルースターズ
深夜のラジオから流れてきたビートたけし。
思春期真っ只中のあの時に感じたワクワクを、
全部をひっくり返されるようなワクワクを、
僕はハイロウズに期待していたのです。

だって、そのワクワクに価値観をひっくり返されたからこそ、
僕は東京に上京し、たけし軍団に入ったのだから。

もう何年もあの時のような気持ちを味わっていない。

その当時の僕は、重度のワクワクインポにかかっていたのです。
大好きなハイロウズを生で、
近くで見れば、
何か新しい衝動へと僕をつき動かせてくれるんじゃないか?

そんな期待を胸に、強引に自分を無理から盛り上げ、
下北沢のライブハウスへ開演の4時間前に足を運び、
整理券8番をゲットして、ヒロトの汗が飛んでくる一番前で、
ハイロウズが出てくるのを待ちました。

シンプルで、
余分なもの、
無駄なものなどまったく無いライブが始まり、
目の前で跳ぶヒロト、がなるマーシーはもちろん最高でした。

最高だったけど・・・

僕が期待していたあのワクワクは、
心臓をつかまれるようなあのワクワクは襲ってきませんでした。

死ぬほどはしゃいでいる周りの若いファンに囲まれて、
僕は力なく拳をふり、
「好きなバンドのライブでもやっぱりダメか、
僕のワクワクインポはどうにもならいのか・・・」
と少し寂しくなったのです。

それはいきなりの出来事でした。
ライブも中盤にさしかかり、
『不死身のエレキマン』が始まった、その唄のサビを聴いた瞬間、
僕の細胞がいきなり動きだしたのです。

バッコーン!

20年眠っていた僕の細胞が、体の中で音を立ててはしゃぎ回り、
溜まりに溜まっていた脳内のドーパミンがすべて放出され、
もう僕は何がなんだかわからなくなっていました。
この歌詞が僕を、16歳に引き戻したのです。
「自分が自分の世界の主人公になりたかった
 子供の頃から憧れていたものに
 なれなかったんなら 大人のフリすんな
 第一希望しかみえないぜ 不死身のエレキマン」byハイロウズ

気がつけば、誰よりも高く拳を突き上げ、
酸欠寸前で頭を振りまくってる僕がそこにいました。
うわー!
ルースターズを見てぶっ飛んだ時より興奮してないか?
完全に何かがひっくり返りました。

でもなんで急に?

『不死身のエレキマン』はもちろん大好きな唄で、
CDで何度も聞いていた、それなのになんで?
帰宅した僕は、歌詞カードをじっくりと何度も何度も読み返したのです。

やられた!

今までわからなかったその唄の意味が
その日、僕ははっきりとクリアに見えたのです。
ビートたけしに憧れて東京へ出てきた僕。
ビートたけしに近づいたことに満足していた僕。
主役なんかになれてない僕。
それでも何もせずに大人しくしていた僕。

この唄は『不死身のエレキマン』は僕の唄じゃないか!

何かしなきゃ、とりあえず動かなきゃ!

でも何をすればいい?
ワクワクしたけど、心臓はがっちりつかまれたけど・・・

何をしたらいいかわからなかった僕は、
とりあえず床屋へ行き、

「坊主にしてください、ヒロトみたいに坊主にしてください」

「えっでもミマタさん、
その長い髪は金八先生のものまねをやるときの商売道具でしょ」
「いいんです!」

まずはカッコから入った。
ルースターズを初めて聞いた次の日、
ラバーソウルを買った時と同じように。
で、髪の毛は切ったけど、
だから何を?

具体的に何をすればいいわけ?
そんな時、
何気なく入った本屋で『おーい!竜馬』を大人買いしたのです。
その日一日のんきに漫画でも読んで、
のんびり過ごそうと軽い気持ちで本を開きました。

「あったあった!ここにあった!見つけたぞー!」

外へ出て「僕みつけたんですよ」なんて、
知らない人に言って回りたいくらいに僕は興奮していました。
そして僕は、
僕の舞台を作り主人公になることを勝手に決めたのです。

16の時「俺はビートたけしなる!」と勝手に決めたように・・・
はじめの一歩は、元チュパチャップスの宮川大輔に声をかけました。
「今度、舞台で『お~い!竜馬』をやりたいんだけど、
中岡慎太郎役をやってくれないか?」
「やるやるって簡単に言ってはるけど、
ミマタさん舞台をやるって大変ですよ、
わかってます?権利はどうすんの?会場は?で、いつ頃?
他のキャストは?」

そうだった。
僕はまだ何一つ決めていなかったのです。

よーし、大人のフリなんかしてられねーや!

それからの僕は、
もう会う人会う人に、「今度『お~い!竜馬』の舞台をやるんです!」
そう言ってまわった。

舞台など製作したことのない僕を、大半の人は鼻で笑いながら、
「いきなり舞台って、無理でしょ」
「っていうか客入るの?」
そんな反応だった。

あれれれ?
この感じ、この鼻で笑われてる感じ、
なんか知ってる、前にも一度こんな感じ味わってるぞ。
あっそうだ!16の時だ!

仙台の片田舎でビートたけしに憧れ、
「俺、高校卒業したら東京へ出てたけし軍団に入るんだ」なんて、
なんの根拠もないのに、そう言って回っていた、
あの時の僕の周りの反応とまったく一緒じゃないか!

だったら20年前と同じように見る前に跳んでやれ!

僕にはもう、第一希望しか見えていなかったのです。
そして、武田鉄矢さんに会いに行き、僕は言いました。

「舞台で『おーい!竜馬』をやりたいんです!
僕はまず何からはじめたらいいですか?」

「ミマタ、矢沢永吉だよ。そう、『成りあがり』だよ!」

武田さんの口から矢沢永吉?
『成りあがり』?
少しびっくりしました。

びっくりしたけど、『成りあがり』だったら僕の大好物な本です。

あの本が僕に教えてくれたことは、
がむしゃらにやるってこと、
カッコなんかつけずに突っ走れ!ってことだった。

あっ、ハイロウズと一緒だ。
「大人のフリすんな!」ってことじゃん。

そして小山ゆう先生からは、
「ミマタ君、10年出来る?やるからには10年続けられる?」

何も考えずに東京へでてきたあの時のように、
僕は腹をくくるしかありませんでした。
でもそれって誰のため?自分のため。
なんで?好きなことやって誉められたい!
そして、本当にワクワクしたい!
それに、
やったらきっとセックスより気持ちいいに決まってるから・・・

で、やってみたらほんとに気持ちよかった!

それが去年秋の舞台『お~い!竜馬』です。

16の時、ルースターズのライブで僕は強烈なパンチをもらい、
何かしなきゃ、でも何をやればいい?
そんな時、ビートたけしが、
やること、そしてやらなければいけないことを僕に教えてくれました。
あれから20年たった僕は、今度はハイロウズにパンチをもらい、
『お~い!竜馬』と出会い、
また、見る前に跳ぶことが出来たのです。

今年の『お~い!竜馬』は去年より高く大きく跳んでます!
どうぞお楽しみください。

(インタビュー&構成:アル北郷 編集長:どっこいサブ)


劇団『マッチョドラゴン』
三又忠久旗揚げ公演
「お~い!竜馬【青春編】」
新宿シアターサンモール
2006年8月2日<水>~7日<月>
料金:前売り5500円 当日6000円(全席指定・税込み)
お問い合わせ:劇団マッチョドラゴン制作部03-3774-8655
有限会社マジックファクトリー03-3778-7566
チケットぴあ(Pコード:370-308)
      0570-02-9999(音声認識・Pコード予約)
      0570-02-9988(オペレーター予約)