特別編:舞台『お~い!竜馬』パンフより
今回は、特別編!
いよいよ8月2日(水)から
本番を迎える舞台『お~い!竜馬』で配られる
公式パンフレットの中から、
ミマタ座長の挨拶コメントをアップします。
ちなみにこれ、
いつものミマタブログと同じように
ミマタさんがしゃべって僕がまとめたのですが、
何が大変って
ミマタさん、パソコンを持ってないんです。
したがってメールで原稿の受け渡しが出来ないため、
直接ミマタさんの家へわざわざパソコンを持って
足を運ばなきゃならないのです。
書いてはミマタさんの家へ行き、
また書き直してはミマタさんの家へ行き、
またまた書き直してはミマタさんの家へ運ぶのです。
さすがに僕はミマタさんに言いました。
「パソコンぐらい買ってくださいよ!」
だって、パソコンさえ持ってれば
メールで送って済む作業なんですよ。
自分でブログやってて、パソコンを持ってない人なんて芸能界広しと言えども、たぶんこの方だけではないでしょうか?
それでは、そんな苦心の中からようやく出来上がった
舞台『お~い!竜馬』のコメントをどうぞご覧下さい!
『お~い!竜馬』」パンフレット用コメント
36の夏、大好きなハイロウズが下北の小さなライブハウスで
ライブをやると聞き、僕は驚きました。
なんでもその年のハイロウズは、
いつもやってる大きなホールではなく、
あえて小さなライブハウスを回る原点回帰的なツアーを組んでいたのです。
近くでハイロウズが見られる!
迷わず僕はチケットを予約しました。
その頃の僕は、ワクワクすることに飢えていたのです。
16の時に小さなライブハウスで見たルースターズ。
深夜のラジオから流れてきたビートたけし。
思春期真っ只中のあの時に感じたワクワクを、
全部をひっくり返されるようなワクワクを、
僕はハイロウズに期待していたのです。
だって、そのワクワクに価値観をひっくり返されたからこそ、
僕は東京に上京し、たけし軍団に入ったのだから。
もう何年もあの時のような気持ちを味わっていない。
その当時の僕は、重度のワクワクインポにかかっていたのです。
大好きなハイロウズを生で、
近くで見れば、
何か新しい衝動へと僕をつき動かせてくれるんじゃないか?
そんな期待を胸に、強引に自分を無理から盛り上げ、
下北沢のライブハウスへ開演の4時間前に足を運び、
整理券8番をゲットして、ヒロトの汗が飛んでくる一番前で、
ハイロウズが出てくるのを待ちました。
シンプルで、
余分なもの、
無駄なものなどまったく無いライブが始まり、
目の前で跳ぶヒロト、がなるマーシーはもちろん最高でした。
最高だったけど・・・
僕が期待していたあのワクワクは、
心臓をつかまれるようなあのワクワクは襲ってきませんでした。
死ぬほどはしゃいでいる周りの若いファンに囲まれて、
僕は力なく拳をふり、
「好きなバンドのライブでもやっぱりダメか、
僕のワクワクインポはどうにもならいのか・・・」
と少し寂しくなったのです。
それはいきなりの出来事でした。
ライブも中盤にさしかかり、
『不死身のエレキマン』が始まった、その唄のサビを聴いた瞬間、
僕の細胞がいきなり動きだしたのです。
バッコーン!
20年眠っていた僕の細胞が、体の中で音を立ててはしゃぎ回り、
溜まりに溜まっていた脳内のドーパミンがすべて放出され、
もう僕は何がなんだかわからなくなっていました。
この歌詞が僕を、16歳に引き戻したのです。
「自分が自分の世界の主人公になりたかった
子供の頃から憧れていたものに
なれなかったんなら 大人のフリすんな
第一希望しかみえないぜ 不死身のエレキマン」byハイロウズ
気がつけば、誰よりも高く拳を突き上げ、
酸欠寸前で頭を振りまくってる僕がそこにいました。
うわー!
ルースターズを見てぶっ飛んだ時より興奮してないか?
完全に何かがひっくり返りました。
でもなんで急に?
『不死身のエレキマン』はもちろん大好きな唄で、
CDで何度も聞いていた、それなのになんで?
帰宅した僕は、歌詞カードをじっくりと何度も何度も読み返したのです。
やられた!
今までわからなかったその唄の意味が
その日、僕ははっきりとクリアに見えたのです。
ビートたけしに憧れて東京へ出てきた僕。
ビートたけしに近づいたことに満足していた僕。
主役なんかになれてない僕。
それでも何もせずに大人しくしていた僕。
この唄は『不死身のエレキマン』は僕の唄じゃないか!
何かしなきゃ、とりあえず動かなきゃ!
でも何をすればいい?
ワクワクしたけど、心臓はがっちりつかまれたけど・・・
何をしたらいいかわからなかった僕は、
とりあえず床屋へ行き、
「坊主にしてください、ヒロトみたいに坊主にしてください」
「えっでもミマタさん、
その長い髪は金八先生のものまねをやるときの商売道具でしょ」
「いいんです!」
まずはカッコから入った。
ルースターズを初めて聞いた次の日、
ラバーソウルを買った時と同じように。
で、髪の毛は切ったけど、
だから何を?
具体的に何をすればいいわけ?
そんな時、
何気なく入った本屋で『おーい!竜馬』を大人買いしたのです。
その日一日のんきに漫画でも読んで、
のんびり過ごそうと軽い気持ちで本を開きました。
「あったあった!ここにあった!見つけたぞー!」
外へ出て「僕みつけたんですよ」なんて、
知らない人に言って回りたいくらいに僕は興奮していました。
そして僕は、
僕の舞台を作り主人公になることを勝手に決めたのです。
16の時「俺はビートたけしなる!」と勝手に決めたように・・・
はじめの一歩は、元チュパチャップスの宮川大輔に声をかけました。
「今度、舞台で『お~い!竜馬』をやりたいんだけど、
中岡慎太郎役をやってくれないか?」
「やるやるって簡単に言ってはるけど、
ミマタさん舞台をやるって大変ですよ、
わかってます?権利はどうすんの?会場は?で、いつ頃?
他のキャストは?」
そうだった。
僕はまだ何一つ決めていなかったのです。
よーし、大人のフリなんかしてられねーや!
それからの僕は、
もう会う人会う人に、「今度『お~い!竜馬』の舞台をやるんです!」
そう言ってまわった。
舞台など製作したことのない僕を、大半の人は鼻で笑いながら、
「いきなり舞台って、無理でしょ」
「っていうか客入るの?」
そんな反応だった。
あれれれ?
この感じ、この鼻で笑われてる感じ、
なんか知ってる、前にも一度こんな感じ味わってるぞ。
あっそうだ!16の時だ!
仙台の片田舎でビートたけしに憧れ、
「俺、高校卒業したら東京へ出てたけし軍団に入るんだ」なんて、
なんの根拠もないのに、そう言って回っていた、
あの時の僕の周りの反応とまったく一緒じゃないか!
だったら20年前と同じように見る前に跳んでやれ!
僕にはもう、第一希望しか見えていなかったのです。
そして、武田鉄矢さんに会いに行き、僕は言いました。
「舞台で『おーい!竜馬』をやりたいんです!
僕はまず何からはじめたらいいですか?」
「ミマタ、矢沢永吉だよ。そう、『成りあがり』だよ!」
武田さんの口から矢沢永吉?
『成りあがり』?
少しびっくりしました。
びっくりしたけど、『成りあがり』だったら僕の大好物な本です。
あの本が僕に教えてくれたことは、
がむしゃらにやるってこと、
カッコなんかつけずに突っ走れ!ってことだった。
あっ、ハイロウズと一緒だ。
「大人のフリすんな!」ってことじゃん。
そして小山ゆう先生からは、
「ミマタ君、10年出来る?やるからには10年続けられる?」
何も考えずに東京へでてきたあの時のように、
僕は腹をくくるしかありませんでした。
でもそれって誰のため?自分のため。
なんで?好きなことやって誉められたい!
そして、本当にワクワクしたい!
それに、
やったらきっとセックスより気持ちいいに決まってるから・・・
で、やってみたらほんとに気持ちよかった!
それが去年秋の舞台『お~い!竜馬』です。
16の時、ルースターズのライブで僕は強烈なパンチをもらい、
何かしなきゃ、でも何をやればいい?
そんな時、ビートたけしが、
やること、そしてやらなければいけないことを僕に教えてくれました。
あれから20年たった僕は、今度はハイロウズにパンチをもらい、
『お~い!竜馬』と出会い、
また、見る前に跳ぶことが出来たのです。
今年の『お~い!竜馬』は去年より高く大きく跳んでます!
どうぞお楽しみください。
(インタビュー&構成:アル北郷 編集長:どっこいサブ)
劇団『マッチョドラゴン』
三又忠久旗揚げ公演
「お~い!竜馬【青春編】」
新宿シアターサンモール
2006年8月2日<水>~7日<月>
料金:前売り5500円 当日6000円(全席指定・税込み)
お問い合わせ:劇団マッチョドラゴン制作部03-3774-8655
有限会社マジックファクトリー03-3778-7566
チケットぴあ(Pコード:370-308)
0570-02-9999(音声認識・Pコード予約)
0570-02-9988(オペレーター予約)