プロフィール

三又忠久


三又又三

(みまた・またぞう)
1967年5月27日生まれ。岩手県出身。
仙台育英高校時代にはレスリングで県大会2位(60kg級)の実績を持ち、新日本プロレス入りも考えたという。
2005年より武田鉄矢原作、小山ゆう作画の名作漫画『お~い!竜馬』を自身の企画・プロデュース・主演で舞台化、そのまんま東、宮川大輔らを共演者として迎えるなど、ライフワークとして精力的に展開しつつ、単独ライブ『三又又三のかく語りき』を定期的に開催。
2009年2月、北野武監督作品、映画『アキレスと亀』で東スポ映画大賞新人賞受賞。
出演DVD『大輔宮川のすべらない話2』、好評発売中!

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あなたに褒められたくて・・・

「こないだ玉さん(浅草キッドの玉袋筋太郎さんね)の家へ
遊びに行ってさ、
息子のあっくん(アキヒロ君です)と3人で
阿佐ヶ谷まで餃子を食べに行ったんだよ」

いつものようにミマタさんが喋りだしました。

「玉さんの家から阿佐ヶ谷まで結構な距離あるんだけどさ、
あえて玉さんとあっくんと俺の3人で散歩がてら
歩いて餃子を食べに行ったんだよ」

「阿佐ヶ谷の餃子って@@@@ですか?」

「おーそうだよ、お前行ったことあるか?」

「はい、凄く美味しいですよね。
いつ行っても混んでるし、よく玉さんの日記(←リンク)にも出てきますよね」

「でよ、玉さんとあっくんがちょっと先に歩いててさ、
俺は後ろからついてく形で二人の後ろ姿見てたんだけさ、
これが、いいんだよ~。
二人で楽しそうに喋りながら歩いててさ、
あっくんも中学生でそこそこ大人だろ。
男同士、なんか楽しそうでさ」

「それってなんかわかりますね」

「でよ、店について軽く飲みながら餃子食ってたらさ、
またこれがいいんだよ。玉さんのするしぐさとか食べ方を
あっくんも同じようにやるんだよ、似てるのよ。
玉さんそっくりなのよ!
親父と息子っていいな~、って純粋に思ってな、
俺も結婚してえな~、なんて単純に思ったんだよ」

そういえば玉さんとミマタさんて全くの同い年で同級生なんです。
ミマタさんも結婚して息子がいたってなんにもおかしくない年なんですよね・・・。


「北郷、結婚っていいな~」

「そうですね」


ミマタさんはいつも玉さんと飲んだり仕事をしたりすると
必ず僕に「こないだ玉さんがこうでさ~・・・」なんて、
それはそれは楽しそうに話すのです。
もちろん、同級生ってのもあるんだろうけど、
ホント、ミマタさんって玉さんが好きなんです。


「ミマタさん、玉さんといるとほんと楽しそうですよね」

「だって楽しいんだんもん。
面白いしさ、絶対間違ったこと言わね~だろ」

「そうですね。
僕も何度か玉さんにご飯を連れて行ってもらったり、
飲みに連れて行ってもらったりしたことありますけど、ほんと楽しいですよね。
特にお酒を飲みに行った時のお店選びから注文の仕方まで
とにかく凄いですよね」

「そうそう、気が利いてるっていうか、完璧だろ。
もう~玉さんにまかせておけば間違いないんだよな」


はい、ホントそうなんです。
僕が言うのもアレですが、
玉さんは新宿生まれの新宿育ちの街っ子ですから、
野暮じゃないていうか、粋っていうか、
とにかく凄いんです!
だって子供の頃に自転車で新宿界隈を走り回ってたんですもん。
目に入ってくるものが違いますよ。
スケベで怪しいネオンが自然と入ってくるんですよ。
田舎で育った子供とはカルチャーが違いますって。


「岩手生まれで仙台育ちの俺にしたら玉さんて、ホント羨ましいよ」

「そうですね。
ミマタさんって、
やっぱ田舎の人だから粋とかにはほど遠いところありますもんね」

 


やばい、つい口走ってしまった!


「うるせー、この野郎!!
埼玉育ちのお前に言われたくないわ!」

これはごもっともです!
後輩として行き過ぎた突っ込みでした・・・すいませんです。

 


「ほら、あっくんが空手やっててさ、
大会に出るからってんで俺も玉さんと一緒に
セコンドでついていった話したっけ?」

「いえ、それ知らないっすね」

「3年くらい前かな、あっくんの出る空手の大会に俺もついていってさ、
やっぱり小さい頃からあっくんを知ってるだろ。
だから感情移入するんだよ。
めちゃくちゃ気持ち入っちゃって応援してよ。
で、
玉さんがビデオカメラ回しててさ、
あっくんが負けたとき俺泣いちゃってさ。
知らない人が見たら俺があっくんのお父さんなの?
なんて思われるぐらいワンワン泣いちゃってさ、後ろでビデオ回してた玉さんに
“どっちが親父だよ!”って突っ込まれちゃってよ。
玉さん言ってたもん。
“俺ももちろん悔しくて泣きそうだったけど、
あんまりにもお前がワンワン泣くから逆に泣けなかったよ!”って。
その時ばかりは完全にあっくんが俺の息子になってたもんな」


なんかそれ、目に浮かぶな~
ミマタさんってすぐ感情移入するからな~

前に俺と普通に昼間ラーメン食べてたら、
いきなりポロポロ泣き出したことあったのよ。

「ミマタさんどうされたんですか?」
って聞いたら
「いや、俺は悔しいんだよ」
って言うのよ。
俺はなんかミマタさんが仕事で嫌なことでもあったのかなって思って、
「ミマタさん、何があったか僕は知りませんが、
済んじゃったことはいいじゃないですか。
いつものミマタさんで楽しく行きしょうよ」

なんて、
後輩らいしくなぐさめてたら、
「そうじゃないんだ、北郷。
違うんだよ。

俺が悔しいのはお前が売れてない
のが悔しいんだよ~」

 


え~~~!
俺のことですか~!?


 

「北郷が売れてないのが
俺には悔しいんだ!!」

思いっきり昼間にラーメン屋で号泣しだしたことあったもんな。

俺のために泣いてくれたのは嬉しかったけど、
ミマタさんから泣かれる程売れてない俺ってどうなの?
なんかそんなこと思い出してしまいました・・・

「俺さ~、今玉さんと会ってるときが一番楽しいな。
同級生っていいよな~」

うん、そうですね。
ほんとそれは羨ましいです。

「去年の舞台『お~い!竜馬』の時も玉さん観にきてくれてさ、
留守電で泣きながら褒めてくれてさ、“ミマタよかったぞ~”って
あれはホントうれしかったな~。
なんか玉さんみたいに粋な人に褒められると倍うれしいだろ」

それもよくわかります!
自分も玉さんや博士なんかに褒められるのが一番嬉しいと思いますもん。


って
そんなことを思ってたら、


「やっぱりあれか。
北郷の場合だと
俺に褒められるのが一番嬉しかったりするのか?」

 


・・・・・・。
いきなり予想してなかった質問です。
とりあえず、
「そうですね、ま~・・・」
と、なんとなく返事しといたら、

「だろうな~。
俺に褒められると嬉しいんだろうな~。
わかるよ北郷、お前のその気持ちはよーくわかる。
いろんなことで俺に褒められるように頑張れよ。
そうすればお前もハッピーだろ」

 


なんか話が玉さんのことからそれて変なことになってきたぞ。


「よし、ちょっと時間早いけどオールナイトニッポンやっとくか?」

 


え~、今ですか!?
まだ昼の1時よ!!


「ミマタさんさすがに昼間じゃ僕もテンション上がらないですよ。
ちょっと勘弁してくださいよ」

「そうか~、昼間じゃダメか~。
ここでな~、お前が是非やりますってなれば、
俺も気持ちよく褒めらたんだけどな~」


なんだその自分勝手な褒めモードは!


「じゃーとりあえずラーメンでも食って、
サウナでも行って、帰ってきてファミスタで3試合ぐらいしてから
オールナイトニッポンやるか、いっとくけど俺日ハムで
お前楽天な」


やっぱり今日も楽天か!


「今日の予定が決まっていいな~。
北郷俺にもほめさせてくれな~。
ほめてほめられて二人でハッピーになろうぜ・・・・ムフフフフ
アーユーハッピー?」

全然ハッピーじゃないわ!
なんとかサウナだけで帰りて~

ミマタ流、男のゴールデンコース!

「とりあえずつけ麺食うか!」

昼下がりに、まずはつけ麺食ってからのスタートとなりました。
いつも行くラーメン屋までの道すがら、ミマタさんがぼそっとつぶやきます。

「昨日ちょっと六本木で飲んでてな、軽い二日酔いだわ」
「どなたと飲んでたんですか?」
「昨日か~。千代大海だよ」

おっと!
またサラッとすごいこと言ってるな~

「え~っ!?
千代大海と飲んでたんですか!」

「ま~な・・・」

ま~な、だって!
この人、わざとサラッと言ってるよ・・・

それにしても、またミマタ人脈を広げてるなー
相撲取りって! しかも、天下の大関・千代大海って!
一体、どこで知り合うのよ!

ラーメン屋で、
いつものようにつけ麺を注文するミマタさん。

で、
「北郷、ビールも飲むか、昼間っからビール飲んじゃうか?」
「あっはい、ミマタさんが飲まれるなら僕も頂きます」
「お前はホントにしょがねーな~。
 昼間っからビール飲んじゃってよ。
やくざな商売してんな~、お前って奴は・・・」

いやいや、
ミマタさんが飲むかって言うから飲んでるだけじゃないですか。

正直、そんなにビールが飲みたいわけでもないし、
パパッとブログのインタビュー済ませて帰りたいし。


「昼間っからビールか。
しかし、俺達ってつくづくやくざな商売してんな~」

会ってから5分も経ってないのに、
「やくざな商売」って言葉をやたらチョイスする今日のミマタさん。
なんか心配です。変なモードに入ってるぞ、大丈夫かしら?

ビールで乾杯し、つけ麺がくるのを待っていると、
ミマタさんの携帯が鳴り出しました。

携帯の液晶を見てニヤリとし、
その液晶を僕に見せてから電話に出るミマタさん。

液晶に出てた名前に驚いたわ。


 

あべ静江だって!
昨日、大関の千代大海と飲んでて、
今日は昼間っからダイエット界の一代横綱、
あべ静江さんから電話って・・・。


おいおいおい、どんだけ人脈王なのよ。
ってか、
芸人ってよりどっかのIT企業の社長の人脈だよそれ!

うやうやしく携帯を持って店の外へ出て電話を取るミマタさん。
この辺のマナーは意外とちゃんとしてんだよな。
全然やくざな商売って感じじゃなくて常識人なんだよね。


結構長い時間電話しているミマタさん。

そーいえば3年くらい前に、
俺もあべ静江さんと何度かミマタさんに誘われて飲んでんだよな。

一度なんて、
ミマタさんと二人で遊んでたら、
やっぱり今日みたいにあべ静江さんから電話があって、
「北郷、今からあべ静江さんと飲むからお前も来るか?」
なんて、
俺も誘われたのですが
思いっきり腰が引けて帰ったことがあったんだよね・・・。


で、
次の日、ミマタさんに
「昨日はどうだったんですか?」と尋ねると、

「おう、楽しかったよ。
山城新伍さんも来てよ、盛り上がったわ」

なーんて、サラッと言ってたことがあったなあ。
しかし、千代大海関といいあべ静江さんといい、
どこでどうやって知り合うのよ・・・

電話を終えて戻ってきたミマタさん。
「あべ静江さんですか?」と尋ると、


 

「おう、しーちゃんからだよ」


 

何が「しーちゃん」だよ!
よく言うわ!


少し遠くを見ながらおもむろに
「山城さん、元気かな?」
と、
とっても大きな独り言をもらすミマタさんなのです。
あきらかに僕に聞こえるように言ってるんだもん。


あべ静江さんから電話があって、山城さんを思い出すって
確かに前に一緒に飲んだって話は聞いてますけど
そんなにいうほど飲んでねーでしょうに・・・。


「北郷、今日は黄金コース行っちゃうか?」


「黄金コースと申しますと?」


「バカヤロウ! 決まってるだろう。
つけ麺食って、
ビール飲んで、仕上げはサウナですよ」


 

出た!
そうです、これがミマタさんの黄金コースなのです。

 


「昼間っからビール飲んで、サウナってか。
北郷、お前はつくづく、やくざな商売してんな~」


 

ゲッ、また出た! やくざな商売!

今日はその言葉がどーしても使いたいたいんですね。
気分は完全に、金子正次の映画『竜二』になってますよ、
今日のミマタさん。


昼下がり少し顔を赤くした男が二人、中野のサウナへ入ります。
天気も最高な平日に軽くアルコールを入れてサウナです。
なんかもの凄く悪いことしてる気になるのは気のせいでしょうか。


腰にバスタオルを巻き、
サウナに入ると、

「北郷、お前、『白い巨塔』って観てたか?」

「唐沢寿明さんのドラマですか、観てましたよ」

「俺よ、こないだ小山ゆう先生にDVD借りて一気に観たんだけど、
あれ面白いな」

 


『白い巨塔』を観たのはいいんですが、
漫画界の巨匠、小山ゆう先生に借りて
観てるってのがなにげに凄いんですけど・・・


「いいですよね、昔の田宮二郎バージョンも面白いですけど、
唐沢さんバージョンの方もちゃんと面白いですよね」

「いやよかったわ~」

いたく白い巨塔に感動されようです。


「最後に唐沢さん演じる財前教授が肺がんで死んじゃうだろう」

「そうですね」

「田宮二郎バージョンも見てみたいな」

「そっちも最高ですよ」

あんまりミマタさんが誉めるので、
僕ももう一度見直してみたくなってました。


で、
一旦サウナを出て、
ミマタさんがロッカーから携帯電話を出すときに
ロッカーの鍵を右手で開けようとしたら、
鍵が落ちてしまったんです。

「北郷、右手がしびれて鍵が落ちたわ」

「はい、見てましたけど、それがどーしたんですか」


 

「俺、肺がんかな?」


ミマタさん、
『白い巨塔』の見すぎ! 財前教授に影響され過ぎ!
確かにそんなシーンありましたよ。
右手がしびれて体の異変に気付いて、
肺がんを知るシーンがありましたけど、
絶対ミマタさんと肺がんは関係ないって!


だってミマタさん、タバコもとっくにやめちゃったし、
食欲もあるし、お酒も美味しく飲んでるし、
猛烈に健康体そのものじゃないですか!


しいて言えば、がんより肥満のほうが心配ですって!


「『白い巨塔』とセットでドラマの『大奥』も小山先生から借りたんだよ。
『大奥』も面白いんだろう、楽しみだな~」

『24』とか『プリズンブレイク』とか『ロスト』とか、
他にも面白いドラマがたっぷりあふれてるのに、
今あえて、『大奥』を一気に見ようとしてるミマタさんがとってもステキです。

とりあえず一旦サウナを出て、
食堂にてブログのインタビューでもやり始めようと思ったら、

「北郷、なんだよ、またビールか? 
サウナ上がってすぐにビールか。
いいよ、飲めよ、ほんとにやくざな商売してんな~」


 

だから僕、何も言ってないんですけど!
ミマタさんが勝手に盛り上がってビール頼んでるんでしょ。

で、
最後に、やくざな商売だな~って
その言葉使いたいだけなんじゃないんですか。

食堂にてビールを飲みながら、
ミマタさんが自分のシステム手帳を開き、
なんだか今月のスケジュールを確認しています。

ちらっと横からのぞいたらかなり埋まっていて、
お忙しいそうなミマタさんです。

 


「北郷、今月のこの日を見ろよ」

そー言って10月末の日付を指差すミマタさん。 

 

「この日はイベントが二つも入ってるんだよ。
この日一日だけで普通のサラリーマンがもらう月給の
2ヶ月分も稼いじゃうんだぞ。
しっかし、やくざな商売してんな~」


また出た!
絶対それ言いたいだけでしょ。

ビールを飲み、まったりと午後から夕方へと一日が流れていきます。

 


「北郷、
今年の正月に熱海のオーシャンビューの温泉予約したんだよ。
すっげーぞー。熱海のオーシャンビューは。
お前なんて、見たら絶対ビックリして腰抜かしちゃうぞ。
よかったら、お前も一緒に来るか?」

「すいません。
今年の年末はちょっと知り合いの方と
ラスベガスに遊びに行くんですよ」

 


「なにぃっ!? ラスベガスだとぉ~っ!?」

「はい」


そうなんです・・・。
年末、僕はベガスへ行くことになったのです。
とてつもなく楽しみなのです、はい。


 

「お前凄いな、たいして売れてもねーに正月にベガスかよ。
お前もほとほとやくざな商売してんな~」


 

やっぱりそれか!

「よし、飲んだらまたサウナに入るか!」

ダメだ、今日ブログのインタビューする気ねーぞこの人。
最近このパターン多いな。


完全に日が暮れてご飯食べて、
またサウナに入ってを繰り返し、
気が付きゃ、もー午後11時過ぎだよ。
何時間サウナにいんのよ!
肌なんて猛烈にスベスベになってるし。

あ~あ~一日が終わっていくー・・・・・

「北郷今日の一日ずっと一緒だったから、
なんとかブログまとまるだろう」

 


まとまるか!
サウナに入って、やくざな商売連呼してただけじゃないの。

「とりあえず出るか」


サウナを出て、タクシーに乗り帰宅します。


「運転手さん、中野新橋まで。
・・・・運転手さん、昔は結構無茶したんじゃないですか?」


おっと、どうしたんでしょ、ミマタさん。
いつもは運転手さんに話かけたりしないのに。


「女遊びなんか派手にしたんじゃないですか?」

「いえ、私はそーいうのはからっきし苦手でして」

「そうすっか・・・
あっ、じゃー博打なんかをガンガンにやったクチだ?」

「博打はまったくやりませんです」

「あっそう・・・・」

 


なんだ?
ミマタさん何がしたいんだ?

なんか無理やり運転手さんに話しかけて
昔遊んでたんでしょって強引に話持っていこうとして・・・・


 

「あっじゃー運転手さんは喧嘩とかガンガンやってたクチだ。
 若い頃は無茶やったんじゃないですか?」

「いえいえ。
 私は生まれてこの方、喧嘩ってしたことないんですよ」

「あっそう・・・・」


 

あっ、わかった!
ミマタさんあれだ!
最後に、
「運転手さんもやくざな商売してましたね~」って言いたいだけだ。
そうだ、絶対そうだ!


でも、
全然運転手さんがまじめな人だから言えずじまいじゃん。
ミマタさん何か煮え切らない顔してるし。


なんでそうまでしてその言葉使いたいかな?
さっぱりわかんないわってか、
それよりブログどーすんのよ・・・・


 

「北郷、この後さらに黄金コースいっちゃうか?」


 

さらに黄金コース?
あと何かあったけ・・・


 

「バカヤロウ! 
つけ麺食って、ビール飲んで、サウナ入って、
もう最後はアレしかないだろ」


「なんですか?」


 

「決まってるだろう!
アル北郷のオールナイトニッポン!だよ」

 


なんじゃそりゃー!
絶対やりたくねーって!


「こないだの放送イマイチだったから今日は頼むぞ、北郷!
そろそろハガキもいっぱいきてるだろう」


来てるか!
やりませんよ!
今日はもう帰りますって。


 

「昼間っからビール飲んでサウナ入ってさんざん遊んだあとに、
最後にラジオのDJか、お前カッコいいな~、やるな~、お前。
やくざな商売してんな~。
それにハッピーな奴だな~。
アーユーハッピー? ムフフフフ・・・。
今日は俺もなんかハッピーだったわ・・・」

ハッピーはいいけどブログはどうすんのよ!
いい加減、そろそろ怒られるぞ・・・。

(インタビュー&構成:アル北郷 編集長:どっこいサブ)

 

 

 

アル北郷のオールナイトニッポン

深夜0時少し前、
ミマタさんから電話があり、
「今日はあんまり話す気分じゃないから、また今度にするか、ブログ・・・」

「僕はいいですけど、
ブログのアップは明日ですから今日やっとかないと
マズいんじゃないですか」

「よし!じゃー今からやるか、すぐにこっち来れるか?」

結局、雨の中、
ミマタ邸へとえっちらおっちら向かいます。

「とりあえずラーメン食ってからやるか!」

で、
雨の中、男二人で新中野の家系ラーメン『武蔵家』へ
トボトボと歩き、日付も変わってラーメンをすすります。


ミマタ邸に戻り、
世間話をポロポロとしながら
さあ、そろそろブログのインタビューでも行きますか!
・・・とノートを広げた瞬間に

「お~い北郷、お腹一杯でなんだか眠くなってきたから
アレやるか」

「アレってなんですか?」

「バカヤロウ、決まってるだろう!
こんな夜には
ミマタ放送局のオールナイトニッポンだよ!」

「へ・・・? オールナイトニッポン?」

「お前がDJになって、
俺が眠るまで面白マシンガントークをするんだよ、楽しいぞ~」

なんだそらぁ!

・・・が、

何度かその噂は耳にしたことがあるぞ。
なんでも、
ミマタ邸にて夜な夜な行われているという
悪名高いミマタ放送局のオールナイトニッポン。

どうでもいいけどこの人、今日もブログについて話す気ね~な・・・

「よし、お前がDJだ。
殿みたいに面白トークで俺を笑かせな」

唐突に身の毛もよだつオールナイトニッポンごっこが
始まりそうです。

・・・・・・。

ズバリ言って、絶対にやりたくない!

なんでブログのインタビューに来て、
いきなりラジオのDJやんなきゃいけないのよ。

しかもなんだ、その“ミマタ放送局”ってのは?

どこに向かって放送してんのよ。
どこの誰が受信してんのよ。
さっぱり意味がわかんねーって。

「ちなみに北郷で4代目のDJだからな」

えっ、俺は4代目だったの?

「お前ラッキーだな、なかなかなれないぞ~」

そうなの?

「初代DJはユリオカ超特Qだったんだぞ」

「ユリオカさんですか」

「そうだよ。
あいつなんて初回の放送でいきなり12時から朝6時まで
しゃべりまくってさ、なかなかポテンシャル高かったぞ~。
そうだ、そん時だよ。あの藤波辰爾のモノマネが生まれたのは!」

6時間しゃべったのか、ユリオカさん。


狂ってる!
しかし、6時間ってすごいな~。
・・・って関心してる場合か!

「二代目DJはワンダラーズの土井でよ。
アイツもなかなかいいDJだったな~。
ちなみに、ミマタ放送局でDJやりだしたら、
ドラマ版『電車男』の出演が決まってよ。
羽ばたいて行ったんだよ」

そうなの?
確かにドラマ版の『電車男』に出てたけど
それとこれとなんも関係でしょうに・・・。

「3代目DJは東京ペールワンのユンボ安藤だよ。
アイツもミマタ放送局で何度かDJやりだしたら、
仲間の長州小力がブレイクしたりして、
西口プロレスが潤い出したんだよな」

そうなの?
確かに今の西口は勢いあるし、潤ってますが・・・
ミマタさんとは何の関係もないように思えるのは俺だけでしょうか。

「いいか北郷、ミマタ放送局のオールナイトニッポンのDJなんて
簡単になれるもんじゃないんだぞ、お前それ、わかってるか?
どれだけラッキーか、わかってるか?」

は~。
正直全然ピンときてないのが事実なのですが・・・

「こないだお宮の松にチャンスやったんだよ。
まだちょっと早いかな、なんて思ったけど、
思い切って、お宮にチャンスあげてみたんだよ」

「4代目DJにチャレンジさせたんですか?」

「そうだよ・・。
そしたらアイツ、話が長いばっかりで全然ダメでさ~。
オチのない話をダラダラしてさ~。
初回放送を待たずに打ち切り決定ですよ」

「それは大変でしたね」

自分で言っててあれですが、


何も大変じゃねーわ!

「お宮の松はオールナイトの二部に格下げしといたから」

二部もあんのか!
ヘンなところ細かいんだよな、ミマタさんって。

「よ~し北郷、ちょっと早いけどやってみるか。
ミマタ放送局のオールナイトニッポン4代目DJにアタックしてみるか。
ウホホホホ。
さ~て出来るかな~・・・」

なにが、“さ~て出来るかな~”だよ!

何度も言うけど、
さっきから得意気に語ってるミマタ放送局って何よ!
そんな放送局がどこにあんのよ!
なにがオールナイトニッポンだよ!
ただの退屈しのぎに
後輩をしゃべらせてるだけじゃん!

しかも、ラジオ形式って!
ハードルあがってしゃべりにくいっての!

こっちにとって何一ついいことないじゃんか。
参ったな・・・・

「北郷が4代目DJにふさわしいか楽しみだな」

全然楽しくないわ!

「放送始まったら俺は一切しゃべらないからな。
本当にお前だけのしゃべりでドンドン行けよ」

ホントにやんの?

「あっそうだ!
このCDラジカセ使っていいからよ。
ちゃんとしゃべりの合間に曲もかけろよな」

アーーッ、めんどくせー!
しかもCD少ないわ。

「俺からのアドバイスをひとつ教えるとな・・・。
俺に向かってしゃべるな、リスナーに向かってしゃべれ!」

リスナーって!
だから誰も受信してねーだろ!
あなたに向かってしゃべるしかねーでしょうに!

で、
ホントに俺、DJやんなきゃいけないの?
夜中に何が悲しくてこんなことしなくちゃいけないのよ・・・

「よし、じゃー高らかに宣言しろ。
『アル北郷のオールナイトニッポン!』って宣言してから行け~」

恥ずかしいな~。
でもこれやらないと帰れそうにないぞ。

深夜1時を少し回り、
俺は高らかに宣言しました。

「アル北郷のオールナイトニッポン!」

「さー今日から始まりました、アル北郷のオールナイトニッポン。
ドンドン行っちゃいますよ~。
まー最近はあれですね・・・」

「北郷、ストップストップ!
ダメだよ。ちゃんと、
♪~チャラッチャ、チャッチャララチャチャラ、
チャッチャラチャチャチャって
ビタースイートサンバを口ずさまなきゃ気分出ないだろうが!」

あーあーあー、
めんどくせー!

「あとオープニングトーク終わったらアレ話せよ。
俺の舞台『お~い!竜馬』を観てきた感想の話を
面白おかしくすればいいんじゃないか」

めちゃくちゃ口出してるじゃんか!
せめて好きにしゃべらせてくださいよ!

「っというわけで、
こないだミマタさんがプロデュースする舞台『お~い!竜馬』を
観てきたんだけど、
よかったよ~、いいね~、あの舞台は。
何がいいって中岡慎太郎役の宮川大輔さんが光ってたね~。
勝海舟役のそのまんま東さんもよかった。
それに比べて主役の竜馬役のミマタさんが下手でさ~。
こっちが恥ずかしくて観てらんなかったよ~・・・」

オイ、この野郎、ちょっと待て!
なんだそれ、そんな言い草ねーだろ。
アル北郷のオールナイトニッポンは、
のっけからプロデューサー批判か!?
干してやろうか、このミマタ放送局から干してやろうか、この野郎!
大体、俺が下手ってどういうことだ、いい加減にしろよ!」

「ミマタさん、オチじゃないですか。
3人目でオチじゃないですか。
ホントに下手だなんて思ってませんよ。
なにをムキになってるんですか」

「そうか・・・。
だったらいいけど、
リスナーが本気にしたら怖いだろうに」

だから、リスナーなんていねーっての!
あなただけでしょ、このラジオ聞いてるのは!

「あとお前、放送中なんだから、ミマタさんってのやめろ。
ダメだぞ!
なにがあっても放送中ってのを忘れるな!」

だったら、ちょくちょく入ってくるな!

「最後にアドバイスな。
北郷、親と電話がつながってるってのはよくねーか?」

「はいっ?」

「お前、今から親と電話して生放送で会話するんだよ。
面白いぞ、盛り上がるぞ、よし、それで行こう!
ちゃんと電話をスピーカーにしてやれよ」

今から親に電話すんの?
マジで~・・・
ミマタさん言い出したら聞かないからな~
めんどくせ~

なぜか夜中に母シメコに電話してる俺。

「あっお母さん、夜中にごめんね。
今、ラジオの生放送中なんだけど、ちょっといい?
こないだ、『アル北郷のおしゃべりな夜』来てくれたじゃん。
どうだった、面白かった?」

「よかったわよ~。
今回はいつにも増して面白かったわ。
じゅん君は才能あるわよ」

・・・俺、本名は“じゅん”って言うんです。
ってかミマタさんに言われるまま、ホントに電話してる!
俺も俺だわ・・・情けない。

俺たち親子の会話を
横で聞きながらニヤニヤするミマタさん。

すいません。
ホンットにぶん殴りたくなってきました!

それからかれこれ、
1時間近くとりとめもなくしゃべる俺。

「さー今日はアル北郷の今まで最高に刺激的だったな
SEXベストスリー行ってみよう!」

「さー次ははがきのコーナーです。
えーっと、ペンネームはアリの門渡りさんです。
アルさんこんばんは!
いつも楽しく聞いてます。
どころでアルさんは普段は外食ですか、それとも自炊ですか?」

ミマタさんが寝るまで死ぬほどどうでもいい一人しゃべりを
必死にする俺。

あ~あ~あ~

とにかく早く寝てくんね~かな~・・・・

これ、やっかいなのは
これから何度もやらされるぞ。

仕事で忙しくなって、
なるべくミマタさんと会う機会を減らさないと大変なことになるぞ。

今年の冬は嫌な冬になりそうだ・・・・

ウトウトしだしたミマタさんを確認して、
そーっと帰ろうとしたら
寝言で何やら言ってるし・・・

「北郷そろそろ曲いけ~。ムニャムニャ・・・
4代目DJになれてよかったな~。
お前は幸せ者だな~。
アーユーハッピー?」

腹立つなー。
ミマタさんこのままずーっと目さまないでくれないかな・・・・

(インタビュー&構成:アル北郷 編集長:どっこいサブ)