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うざい女

「なんか面白いことないの? 心がときめくような何か。アーーー!!!」
 毎日のように女王様は叫んでいるが、この世の中、そうそう面白いことはない。滅多にない。しかも最近の女王様は“引きこもり”だ。
 信用していた人とトラブったり、その人が実は嘘つきだったことが発覚したりして心が弱くなって、仕事以外に人と会いたくないらしい。しかも子供がいるから夜に外出することも出来ない。まあ、それは母親なんだから当然だけど、だから「面白いこと」「心がときめく」ような出来事が起こるはずもない。
 人ごとながら悲しいーー。

 でも弱っているから私に喧嘩を吹っかけてこない。
 なんだか少し平和な気分だ。
 だから、私も女王様に素晴らしい褒め言葉付きの慰めのアドバイスをした。
「本当はさ、室井は人間的には別として、仕事的には人よりはるかに出来る人間なんだよ。でも自分でそのことに気付いていない。だから回りが自分と同じことが出来ないとイラつくんだ。でもね、室井ほどの人間は滅多にいないんだから、それを自覚して周りの人間にも優しくしないと」
 どうよ、かなり歯の浮くようなセリフだろう。でも、こうでも言わないと“引きこもり”は直らないと思ったのさ。
「そうじゃないと思う。アタシはそんな人間じゃない。カンバだって人のことをバカ、バカって言うのが口癖じゃん。みんなに言ってるよ。そういえば、お前の口癖が移ってアタシも人のことをバカ、バカって言うようになったんだった。お前のせいだ」
 心が弱っているというので、励まそうと思って褒めたつもりなんだが、なぜか全てが私のせいになっていた。しかも返す刀で絶叫が聞こえてきた。
「ヴァァアアーー、死にたい」「もう、仕事なんてできない! 死ぬーー」
 うざい。本当にうざい。
 だって死にたいというのは女王様の口癖だから。
「うざい! 叫んでないでさっさと原稿書け。締め切り過ぎたやつ一杯あるんだよ」
「はぁ!? 心の弱っている私になんてこというんだ。死んでやる!」 
 それを聞いていたユウタがつぶやいた。
「大丈夫だよ。ママの死にたいっていうのはウソだから。死ぬ死ぬっていつも言ってるけど、でも死んでないじゃん」
 おう、すごいぞユウタ。
「でもさ、本当はカンバの方がうざいよ。説教臭いんだ。説教ババアだ。うざい」
「なに! このガキ、バカ!!」
「バカっていうな。うざい」
 本気で首を絞めたくなってきた。

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秘書のお仕事 【 takap から】2007年04月03日 11:15
ねえさんは引きこもりの割にはテレビに出てる?仕事だから?文筆とはちがうレベルのし

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