« 室井事務所の社訓 | メイン | サルモネラ菌 »

間抜けな架空請求

朝9時、携帯が鳴った。何度も。
 こんなしつこいのはきっと女王さまに違いない。
 寝ぼけまなこでそう思ったが、テレビをつけると女王さまは「とくダネ!」に出演中。
 着信を見ると私の妹の名だった。
「もしもし」
 私は何事かと思いコールバックする。
「ちょっと聞いてよ」
 妹の怒りの声が聞こえてきた。朝っぱらから、まったく。
「今日、わたし宛に民事訴訟を起こしたっていうはがきがきた。それで相談しようと思ったけど、もう済んじゃった」
「なんだそれ。大体、裁判所からの郵便物ははがきなんかでこないよ」
「そう、そう。でもね、最初は何だと思ってはがきに書いてあった番号に電話したんだ。『わたしはどうしたらいいんですか?』って。でも、何言ってるかわかんないから、怒鳴っちゃった。そしたら、向こうから『もういいです』って切られちゃった」
「で、何か要求されたの?」
「別に。でも一方的に電話切られてムカついたから、もう一度電話して『借金もないし、払ってない金なんかない!』って言ったら『NHKとか払ってないでしょ』なんて訳分かんないことを言うから、またまた怒鳴ったら、またまた切られた。ムカつく。嫌がせに、何度も電話してやったけど、出なくなった。頭にきたから訴えてやる!」
「相手先だって住所だってウソに決まってるから無理だと思うけど」
「くやじ~」
 典型的な架空請求だ。でも不思議。そのはがきは裁判所ではなく「財団法人 東京中央管理局」となっている。一応調べてみたが、そんな財団はない。
 しかも、何も請求してこないっていうんだから、意味不明。あっ、妹が怒鳴ったから「こりゃダメだ」、と諦めたのか。
 早速女王さまに報告すると、「ちょっと面白いからあたしが電話してみる」とノリノリだ。
「弱弱しくね。何も知らないお間抜けな人、オドオドって感じにしないと」
「わかった」
 そしてオドオドと電話を始めた女王さま。
「どうだった?」
「記載されてる住所に明日来いって。そこで説明するって言ってた。担当者の名前は教えてくれなかったよ」
「でも住所を調べたら永田町の憲法記念会館だよ。何を考えてるんだろう。金取る気がないのか」
「よし、もう一度電話して、憲法記念会館の何階かを聞こう!」
 しつこい2人だ。
 しかし、今度は何度コールしても相手は出ない。
「やっぱり、相手を見るんじゃない。声でお年寄りとかだったら、すぐにお金を払えば、訴訟を取り下げるとかなんとか言ってくるんだよ」
「そうかも。つまんない」
「じゃあ、今度は室井のお母さんに電話させてみる? どうよ」
「そこまでやんなくてもーー」
 でも、問題のはがきで、どんな詐欺を行うつもりだったんだろう。
 知りたい。またしばらくしてから、親にでも電話させてみるか。


 追記
 ちなみに女王さまとうちの妹はともに2月生まれのB型。
 性格も直情型でヒステリー体質。似ている。
 怖い。
 

トラックバック (1)

相手「NHKとか払ってないでしょ」 【 タケシとワタシ から】2007年06月20日 22:30
室井佑月さんが占いで決めて雇ったという秘書、神林広恵さんのブログに妹さんが振り込

トラックバックURL: