2007年09月01日
官邸崩壊
ある夜、出張先の女王様から電話が掛かってきた。そして突然叫んだ。
「お前は飯島を目指せ!! 命令だ!」
意味が全く不明。
「今、ホテルで上杉さんの本を読んでいたんだ。まだ途中だけどすっごく面白い。それで読んでいて思ったの。私にも飯島秘書官みたいなのがいたらなぁって」
「‥‥はあ」
少々説明が必要だろう。上杉さんとは、かつて私たちのブログで「室井の当て馬男」として名高いジャーナリストの上杉隆氏。そして「上杉さんの本」とは氏が最近上梓した「官邸崩壊」(新潮社刊)という安倍政権の内幕検証本だ。かの福田和也氏も大絶賛の話題のノンフィクションなのだが、上杉氏にこれを贈られた女王様はいたくこの著書を気に入ったらしい。中でも小泉前首相の秘書官である飯島勲のことを。
「昔、カンバに言ったよね。あのホリエモンの秘書だった乙部よりもカッコいい秘書になれって。あの頃はライブドアが盛り上がってて、ヒルズ族に負けてなるものかと思ってたけど、おしゃれ路線は無理だってわかったし、奴らもいなくなったから方針転換。恫喝秘書だ。カンバは秘書というより用心棒だから飯島秘書官だろ。小泉さんを売り出す演出をして、上司のためなら平気で嘘もつく。時には恫喝しながら裏工作したりして小泉政権を支えたんだ。お前も飯島秘書のように私につくせ」
まったくなにを言いだすんだろう。予測不可能なことを突然言い出す女王様は、それだけでも周囲をビビらせているのに、私まで意図的に怖くなってどうする。
しかもこの日、女王様は2年ほど前に手術をした痕が痛いといって大騒ぎし、周囲も心配していたのだ。心配は無用だったってことね。
「じゃあ、もう寝るから。お休みプチ飯島秘書官」
「はい、はい。ミニミニ首相」
かなり恥ずかしい会話だ。