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橋下バブルと無視

 タレントでもある橋下徹弁護士が大阪府知事選に出馬することになり、大変なことになった。かなりのレギュラー番組を持つ橋下弁護士が抜けたことで、その”穴埋め”のために女王様にもいくつもの番組出演のオファーが舞い込んだのだ。
「キャッホー、橋下先生は私のサンタさんだよ。私も司法試験受けるか!」
 女王様はこんなメールを私によこした。しかし、今は12月。
「5本もきたよ。しかも年末特番ばかりで、ギャラはお年玉価格ってやつ? でもさ、くやしいけど、スケジュール調整できなかったから3本だけしか受けられなかったよ」
 女王様からのメールを見た私はがっかりした。私のボスはテレビの穴埋め要員に選ばれて喜ぶような女なのか。でも、レスを送らないと煩いから、こんなメールを打った。
「橋下バブル、バンザイ! ボーナスアップか、温泉か。でも司法試験は無理」 
 女王様の返答は無かった。橋下の穴埋めに忙しいらしい。


 そんなこんなで、事務所でマネージャーのA氏と電話でスケジュールの話し合いをしていた。そこにご機嫌で帰宅した女王様。
「ただいまー」
 玄関口で叫ぶ。しかし私は電話中。しかもスケジュールはかなり過密になり、複雑怪奇の様相を呈している。だから真剣だ。A氏からのスケジュールを聞き漏らしたら、とんでもないことになる。だからもちろん女王様を無視した。
「ただいまー!ただいまーーー」
 返事を求めて何度も叫ぶ女王様。
 遂には電話をしている私の耳元で「ただいまーーーー!!!!」と叫びおった。
 仕方ないので、「すいません」とA氏に断って、受話器を遠ざけて「おかえり」といってやった。しかしそれでは気がすまなかったらしい。
「見てみて」
 といって、ネールサロンに言ったばかりの爪を見せる。
 無視。
「買い物したの、これあそこに入れて。それでね、ねえ、聞いてるの? 酷~い」
 どっちが酷いんじゃ。仕事の電話中だぞ。遂にキレた私も叫んでいた。
「バッッカァーーー!!!」
 きっとマネージャーのA氏は呆れていただろう。思わず叫んでしまったから、受話器はそのまま。まるでA氏に向かって叫んでしまったようなものだから。
「なんだと、バカだって? おまえらの給料を稼ぐため、健気に働きまくっているあたしに向かってバカだって? おまえの親にいいつけてやる!」
 叫ぶ女王様を今度は完全に無視した。そしてA氏に謝った。
 A氏はそんなことはなかったかのように、仕事の話を進める。さすがだ。
 女王様のこんな性格を熟知しているA氏だからこそできる所業かも。
 しっかし、社会性のない女王様に電話の作法を今度こそ徹底的に教えなければ。
(今度こそは、というのはもっと酷いことが過去に何度もあったから)
 あーあ。怒号のうちに室井事務所の2007年も終わるのだろうか。
 
 

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