2008年01月28日
誰か助けて!
心臓がバクバクする。手も震える。眼球が痛い。顔もはれている。
それでも止められない。任天堂DSのニュースーパーマリオ、お前のせいだ。
ユウタのクリスマスプレゼントに買ったマリオ。ゲームソフトをねだられた時はこれしか頭に浮かばなかった。
思い起こせばウン10年前、ファミコンが世の中に出た時からマリオばかりやっていた。
この頃はセーブという機能が無かったような気がする。今ほど中毒性もなかったようなーー。それでも大学生だった私は学校にも行かずにひたすらやっていた。
そしてさらに何年か後、任天堂64で再び嵌った。プレステには目もくれなかった。
これは3D画像のため、車酔いのように気持ち悪かったが、それでもブッ続けで24時間くらいやっていた。自分ではどうにも止められないので、近所の友人に助けを求めた。
友人は無理やり私を家から連れ出し、寿司屋に連れて行ってくれた。
「ちょっと顔がパンパンだよ。やばいよ」と忠告された。
そして今回ーー。
こんな年になってまたしても奴に嵌ってしまった。恥ずかしい。悔しい。
最初はユウタに教えるつもりで「ちょっとだけ」と手を出した。こんなものに本気になっていたら、時間がいくらあっても足らない。でも、しかしーー。
次第にかつてのカンが甦ってきた。徐々に止められなくなっていく。そしてユウタからソフトを奪い、女王様の目を盗みながらピコピコやっていた。
しかしこれには限界がある。
週末ーー。
締め切り原稿をぶっ飛ばし、ずーと家に引きこもった。電話があっても出なかった。いや気付かなかったといったほうが正しい。
<今日で絶対に終わりにしなければ、仕事ができない>
いいわけをしながら頑張った。
次第に精神状態がおかしくなってくる。かなり攻撃的になり、被害妄想も激しくなっているような。そして倦怠感。心がざわつく。
少し休憩してお風呂に入るとそれはおさまるが、再びマリオを始めると、同じ症状が出てくる。外にも出たくないし、ご飯も作る気が起きないので、夕飯は宅配ピザだ。
「だれか止めさせて! 助けて!」と思いつつ、止めて欲しくないという気持ちの方が強い。いや誰にも止められない。
そして、遂に、ゴーーーーーーーール。
フフフと1人薄ら笑いをする。やったぞ、マリオ。これでお前とはおさらばじゃ。金輪際、お前に手を出すのは止める。絶対だ。
何時間かぶりにテレビを見るとTBS「報道特集」でネットゲームに嵌る中国の子供達の特集が組まれていた。納得、納得。
おばさんの私でもこんなになってしまうのだから、子供の精神的影響はいかばかりか。
ユウタには1日1時間というゲームの時間を厳守させなければ。自分のことは棚に挙げて教育的配慮を考える私であった。