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何かの祟りか

 無理やり行った札幌雪祭り旅行。仕事をブッちぎって。その祟りだろうか。
 新千歳空港に着く直前、飛行機が着陸態勢に入ったあたりで、耳が強烈に痛くなった。ボワーーンとしてよく聞こえない。
「つばを飲め。あくびをしろ」
 女王様はそんな指示を出すが、そのくらいでは治らねーっちゅんだ。
 なにせ私は気圧の変化に弱い。数カ月前は箱根に行っただけで耳が痛くなったほど。小さい頃から中耳炎には何回も罹った。でも、大人になると2、3時間も我慢すれば治ることが多かったので、大丈夫、と自分に言い聞かせた。
 せっかくの女王様による奢り旅行。沢山たからなければ。
 札幌についてすぐジンギスカンを食べた。もちろんビール(大ジョッキ)と一緒に。
 しかし耳は一向に治る気配を見せない。キーーーーン、となる耳鳴り。
 近くで防寒グッズの買い物をして、ホテルにチェックイン。この頃には患部が熱を帯びてきた。しかしここは札幌、あたりには雪が一杯だ。その雪を広い、耳の外側に当てる。気持ちいい。そんな私の様子を見てユウタが氷柱を引っこ抜いて持ってきてくれた。ナイスである。
 でも冷やしても冷やしても治らない。仕方ないので今度は暖めてみようと決意した。なにせホテルには健康ランドのような温泉が付いている。風呂好きの私としては是非堪能しなければ。と、思ったが、風呂に入ってすぐ、目がまわってきた。グルグルと世の中が回る。気持ち悪い。
 脱衣所でダウン。少し様子を見て、部屋に戻りベッドに横になる。
「本当に具合が悪いんだ。あんなに好きな風呂をすぐに出ちゃうなんて」
 女王様も珍しく心配してくれた。
「少し休んでれば治ると思う。二人で遊んできて」
「いや、私たちも少し休むから気にしないで」
 そういわれたので頑張って休む。なにせせっかく女王様の奢り旅行、寝てばかりでは損だ。
 1時間ほどして気分もよくなったので雪祭り見学→寿司屋で夕飯。日本酒を飲むと、再び耳が痛くなる。
 翌朝、どうにもならないので、ホテルフロントに聞いて近所の耳鼻咽喉科に。
 やはり中耳炎ということで、鼓膜を切開してもらう。チョーーー痛い!!!!
 でもこれで、やっと少し楽になった。午後からは再び雪祭りなどの観光。
 しかし、帰京してから4日。まだ耳は治っていない。なんでも全治10日ほどかかるとか。
 効き耳である左耳。電話の声もよく聞こえない。ボワーーンとしたまま。薬のせいか、頭もボワーーン。
 やはり何かの祟りか。
 この話を母親にすると「あんたたちはどこかに行くと誰かが具合悪くなるのね。忙しいのに無理やり遊びに行くからだとお母さんは思うな」なんて言われてしまった。
 確かに1昨年のモルジブ旅行は帰国直後ユウタが高熱、同じく1年前の雪見温泉旅行ではユウタが高熱、ベトナムでは女王様が高熱、そして今回は私の中耳炎。
 でも仕方がない。仕事ではあんまり気が合わない女王様と私だが、なぜか遊ぶことには意外に気が合う。だからちょっとでも時間があると、無理してでも遊びにいってしまうのだ。
 あああーーー。耳が変。
 
  

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