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アジト 2 放置プレイ


 もちろん事務所に帰ってからママに謝った。大事なご子息に涙流スプレーぶっかけたのだから。
「いいよ、いいよ、ユウタも楽しかったみたいだし。なかなかできない経験じゃ」
 一方の私はそれ以来、旧『噂の真相』編集部(アジト)から足が遠のいた。あそこにいくと、スプレー事件の時の胸クソ悪さが再現されそうで。
 でも、岡留前編集長から貰う約束をしている液晶テレビとパソコンを貰いにいかねば。誰かに取られる前に!! 決意して取りにいった。ゲットした。岡留の最新の著書も一緒に。
 「幻視行日記」(七つ森書館 3月1日発行 1600円)
『噂の真相』休刊後の岡留が書き綴ったブログをまとめたものだ。
 これを読んでいて、ある記述に目が留まる。このブログはこうして一冊の本にまとめられる以前に月刊誌『WiLL』でも抜粋連載されていた。『WiLL』は花田紀凱氏が編集長をつとめるタカ派雑誌だ。結構売れてるらしい。
 しかし連載途中で、なぜか岡留の連載が掲載されない事件が起こった。ゲラもチェックして入稿したはずなのに。ところがその後も4カ月も原稿の催促はおろか、連絡もなかったという。放置プレイ。そして連載は自然消滅。
 その真相はそのうちに明らかになるだろうが、実は私にも同じような出来事があったのだ。
 ある出版社で本の企画。著者は別におり、その構成・ライティングのお手伝い。
 打ち合わせをして、著者と私で順調に作業は進んだ。が、気がつくと担当編集者からは1カ月以上も音沙汰がない。こんなことは初めてだ。何か起こったのか? 著者とは頻繁に連絡をとり、いくつかプロットの変更もあった。そのまま進めているが、編集部の意向はこれでいいの?
  いくつかの疑問符が頭をよぎるが、「(条件面も含めて)また連絡します」といわれているから、待ったほうがいいのか。しかも1カ月も放置されると、こちらから連絡するのもなんだかしゃくになってきた。でも締め切りはいつ? 最初は2月一杯といわれたけど、いろいろあってもう少し延びるみたいなことを言っていたが、もう3月。連絡がない。
 仕方ないから連絡したら「2人で作業が進んでいるのかと思いました」とのメール。
 もちろん、進めてるけどさ。
「作業を進めてください」
「今後も連絡がない場合、異論がないものとして進めていただいて結構です」
 今、編集者はこうなっているのか。
 なるほど。
 そんなことはさておき、岡留本は結構面白い。沖縄でゴルフやキャバクラにうつつを抜かしていると思っていたが、押さえるところは押さえている。いろんな活動もしてるみたいだし。沖縄の某政治家とは頻繁に会っているようだ。
うん? 出馬か? まさかね。


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