2007年03月26日
息子とボクシング
3月26日 記
息子は今、ボクシングジムに通っている。
通いだしてから、日に日に目に見えて男っぽくなってきているようだ。挨拶も大きな声ではっきりいえるようになったしな。
息子にボクシングを、と考えたのはあたしだ。
人としての尊厳を守るため、強くなって悪いことはないと思った。
方々から学校のいじめについての話を聞いた。
テレビや雑誌に載せられないほどの酷い話もあった。
あたしはべつに、いじめられたら相手を殴れ、といっているのではない。
基本的な社会ルールや道徳以外で、あたしが息子に教えていることはひとつ。
それは『弱い者いじめをしてはいけない』ということ。
いちばん大切なことだと思うから。
いじめの話を聞いていると、あたしは息子がいじめっ子にならないようには教育はできるけど、いじめられないようには教育できないと思った。
いじめられるのは、たまたまなんだよね。
いじめは大抵、いじめている側に問題があるみだい。
いじめている側が心を病んでいる場合が多いみたい。
でも、あたしはよその子の心の具合をいつも心配していることはできないし、よその子を病院に連れて行くこともできない。
息子がいじめられた場合のことを考えるしか、できないんだよね。
辱めを受けたら抗議できるぐらいに、ボクシングを習わせて強くさせておくとか。
母親に相談できないことでも、ボクシングジムの若いお兄さんになら相談できるかもしれないとか。
……まあ、すべてあたしの考えすぎであってほしいんだけど。
それにしても、頑固な息子は自分で決めたことじゃないとやらないから、自分からボクシングジムに通いたいといわせるまでが大変だった。
ここんとこずっと、うちのテレビには『あしたのジョー』と『はじめの一歩』のDVDしか流れていない。
一緒に観ていたあたしの原稿はたまりにたまりまくっている。
今晩も徹夜だ。
明日、亀田の試合を息子と一緒に見にいくから、それまでに終わらせなくちゃ。
ふと、息子が亀田のように世界チャンピオンになったらどうしようと考えてみる。
試合なんて観にいったら、興奮しすぎて死ぬな、あたし。
まさかね。いくら親馬鹿のあたしでも、そこまでは考えていない。いや、でもでも可能性はゼロじゃないか。
ジムに通うのは、今のところ親のあたしも付き添っていなきゃならないので大変だ。けど、せっかく息子がやる気になっているのだ。頑張っか。
だけど、ルルルル~。
どんなに精魂込めて息子を立派に育てても、いずれ横から出てきた若い女にかっさらわれていくんだよな。
もしもこれから試合をするようなことがあって、勝利の名乗りを上げるときは、一度で良い、グローブを挙げながらあたしをちらりと見てほしいのよ。