2007年05月21日
寝ぼけてる?
5月21日 記
寝坊してしまった。
いや、徹夜しようと思っていたのだが、寝てしまった。
昨晩は夜の11時にテレビの仕事が終わり、それから月曜締め切りの原稿を書きはじめた。
原稿を書き終えたのが4時。息子の起床は7時。
少しだけ目をつむって、洗濯でもして7時まで待とうと思った。
が、しっかり眠ってしまったようだ。
9時に、親切な小学校の副校長から電話がかかってきて起こされた。
「え? 今9時ですか。いや、あの、昨日は遅くまで仕事をしていたんで……目覚ましが……」
しどろもどろのあたし。完全に寝ぼけているのはバレていただろう。
どういう家庭だと思われたかな。
あたしがだらしないだけであって、いたって普通の家庭なんだけど。
こういうだらしない親の子供を不憫と思ってくれて、可愛がってくれればいい。が、「親が変だから……」という色眼鏡で息子が見られたら忍びない。頑張らねば。
話は変わって。
息子を小学校に送り出してから、ひと眠りすることにした。
疲れた身体にむち打って頑張ったところで、大した成果は望めないだろうと思って。
午後イチでやってきた秘書の神林に起こしてもらった。
そうだ、東スポの締め切りを書かねばならん。
ユンケルを二本一気飲みしてから、机に向かって新聞をぱらぱらと捲る。
文字が書かれている。大量に書かれている。
文字を目で追うことはできるのだが、内容が頭に入ってこない。
こういうときのために秘書がいる。
あたしは神林にいった。
「最近のニュースをいくつか簡単に話してみて」
神林は頷き、
「やっぱ、いちばんホットな話題は『ハニカミ王子』でしょう。あたし、応援してるんだ」
「……え」
あたしは絶句した。そして、神林に自分の向かい側に座るように指示した。
神林の丸顔をじっと見つめる。
「あのね、あんた、いくら反体制的なものを書いているからといって、あの男を支持しちゃ不味いでしょう」
「どうしてよ」
「どうしてって、人として当たり前でしょ。あんな男を応援するというなら、あんたなんて解雇だから。ナルシストで整形しまくりで、気持ち悪い……」
「整形?」
「有名な話じゃん。整形して自分に酔って、家に連れ込んだ女の子に『ご主人様』なんて呼ばせちゃってさ。女の子の身体をアイロンで焼いたりしたんだからね。許せない」
「あのー、それは『ハニカミ王子』ではなく、『カンキン王子』なのでは?」
そこまでいわれて、はっと気づいた。
神林は十五歳のゴルフの『ハニカミ王子』について、あたしは極悪人の『監禁王子』について語っておった。
ねえ、××王子って、××の部分みんな四文字だよね。
ハニカミ、ハンカチ、カンキン……。
うー、ややこしい。
寝るか、もう一度。
今日という一日は、もう捨てる。