2007年06月12日
相当腐れた人間です
6月12日 記
『中国ひぐま』『もちゃこ』、ご指摘ありがとう。
ビートでなく、ブートね。
ま、ネプリーグでも『SALAD』が書けなかった女だからさ。
ブートなんて単語があるのね。
BではじまってTで終わる単語であたしの脳が把握しているものは、ボートだけであった。だから当然、ボートと呼んだ。堂々と。
話は変わって。
本日、秘書の神林が遅刻して来た(一時間半も)。
しかも、その報告がなかった。
あたしがやつの出勤時間には外に出ている予定だったものだから、あの女、バレなければすっとぼけるつもりだったに違いない(予定が変わって帰ってきた)。
結構、しょっちゅうやってるのかも。
これからはやつの出勤時間に、確認の電話を一本、必ず事務所に入れてやる。
遅刻はいいんだけど、すっとぼける根性が気に入らない。
とはいっても、キイキイ騒いでも、ブヒブヒ文句をいっても、やつには効かない。そんなことはしょっちゅうだから。
あの女の態度に、もう何遍我慢できないと爆発したことか。
が、ちっとも改善された試しがない。
いや、多少は改善する。その日だけ限定。どんどん反省期間が短くなっているようだ。
たぶん、一緒にいる時間が長いから、やつにとってすべて予定調和の出来事になっているのが不味い。
きっと、
(このくらいのことをしたらこのくらいだな、ギャアギャア騒がれるのは。仕方ないね、その間だけ「ふんふん、すみませんでした」と項垂れて見せっか。晩のおかずでも考えながら)
なんて思っておるのだ。むかつくなぁ。
だから、今回は怒り方を変えてみることにした。
「ちょっと、聞いてよ!」
遅刻女は、いないはずのあたしと事務所で顔を合わせ、「ごめん」でも「すまん」でもなく、開口一番にそういった。
……そう、くるだろうと思った。
話をすり替える戦法だ。バツが悪いとこの女は、だいたいその手を使ってくる。
あたしが黙っていると、やつはつづけてこういった。
「怒ってるの? 遅刻したことは謝るよ。ごめん(なんて軽いごめんなんだろう!)。それより昨日、飲みにいって聞いたんだけどさ……」
そして、面白い噂話をはじめた。
いつもならついここで、「で、それからそれから」などと話に乗ってしまうところだが、今日はじっと我慢した。
「ねえ室井、聞いてる? ××ったらおかしいだろ」
「……くだらない」
最後まで聞いてあたしがそう返すと、今度はやつが押し黙った。
「人のこと話題にするまえに、自分はどうなのって話よね」
「……。」
いつになく正論をいってみた。正攻法で攻撃ってやつだ。
これは、かなり効いたぞ。やつは今、遅刻した時間を取り返すかのように、もくもくと事務仕事をこなしている。
しかし……。
気づいちゃったんだけどさ、人の噂話や馬鹿話以外で、やつと長い会話ができない。
ひょっとして、人の噂話と馬鹿話だけで、あたしらの会話は成り立っていたのかも。
相当腐れた人間だな。あの女も、そしてあたしも。