2007年09月14日
小さな穴・気の弱さ
安倍さんが辞めちゃった。
ちょっと、鬱気味だったのか。
悪いことをを書いたりいったりしてしまった手前、後味悪い。松岡さんみたいになったらどうしよう。
安倍さんの最後の会見の顔を観たら、思いっきりイヤな予感がして、つい秘書の神林に弱音を吐いた。
すると、やつはいった。
「馬鹿か」
そうだよ。ああ、あたしは馬鹿ですとも。
あたしなんぞのいうことを、安倍さんが気にするわけがないだろう。
だけどさ、やっぱりどんよりした気分になるって。
一人の人間の心を傷つけたことの、0.00000001%くらい自分に責任があるんじゃないかと思って。
結果、あたしは文句ばかりをいってきたが、よくよく考えると、彼は可哀想な人かもしれない。
周囲にがんじがらめにされて、違う生き方を選ぶということができなかったんだもん。
テレビの収録で、彼の家庭教師だった平沢さんにたまたま会ったから、ついこんなことをいってしまった。
「違う生き方もあるよってこと、教えてあげりゃよかったのに。それが良い教師だよ」
平沢さんは困った顔をしていた。彼のほうが、近くにいたぶんやるせない厭な気持ちになっているのになぁ。なんてことをいってしまったんだ。
そういや神林のブログで、学校で窓ガラスが割れただけでニュースになっていた話が書いてあったが、それはまことか。そんなことでニュースになるのか。
じつは中学生の頃、ゴムで小石を投げる玩具を作ったので、なにげなく体育館の窓をめがけてパチンコ玉を投げてみた。
丸い小さな穴があいた。
やばい! と思って青くなった。
しかし、とても小さな穴だったので、誰にも気づかれることなく、数ヶ月が経った。
その後、先輩だった人たちが、体育館の窓を割って問題となった。
彼らはめちゃめちゃ怒られていた。そりゃ、そうだ。
こりゃあ自分も名乗り出たほうがいいのだろうかとドキドキしたが、先生が怒っているのは先輩たちが開けた大きな穴のことだったので、つい黙っていた。
でも、今でも思う。
ひょっとして、あたしが最初にパチンコ玉で穴をあけたから、先輩達がちょっといじっただけで大きな穴があいてしまったんじゃないかと。
そう考えたらパニック状態になって、リーダー格の先輩を密かに好きだった同級生に、以前、可愛いと誉められたことのある自分の髪留めをあげたんだっけ。
よくわからない行動だ。
局で出会った平沢さんへの発言しかり、人間て、成長しないものなのか。
でも、あの時のこと、ニュースにならなくてよかった。
学校にテレビ局が来ていたら、気の小さいあたしは自殺していたんじゃなかろうか。
総理を辞任し入院してしまったあの人も、あたしのような道を選べばよかったんだ。
たった一人の、そんなに力があるともいえない秘書に守られるだけで、好きな世界から一歩も出ずにすんだのに。
傷つかないですんだのに。