2008年02月07日
ほんものに会いに
東京に大雪が降った。
なのに息子は、
「映画に連れてくっていってたじゃねーか! 約束したじゃねーか!」
とあたしを非難しまくった。
たぶん今、外に出たら、大変なことになる。
大人のあたしには、それがわかってる。だから、止めようといった。
でも、息子の脳みそはまだツルツルで、いくらいっても理解不可能のようだった。最後にはこの母に向かって、嘘つき呼ばわりだ。
……上等じゃねぇか。
一緒に肺炎を患ったら、はじめに死ぬのは身体の小さいおまえだろう。
そこまでいうなら、勝負したろか。
あたしたち親子は、雪の吹雪く中、映画へいった。
肺炎にはならなかったものの、お気に入りのブーツが一足、駄目になった。
けっ、胸くそ悪い。
あたしは東京の雪が嫌いじゃ。
雨なのか、雪なのか、はっきりしないところがイヤだ。
降るなら、降る。積もるなら、積もる。はっきりしろといいたい。
じくじくと降る東京の雪は、まるで女々しい男のようだと思う。
ヒモなのに、威張る男。弱虫なのに、自分の女だけ殴る男。あたしにとって東京の雪はそんなイメージだ。
ほんものの雪はこうじゃない。
あたしの故郷に降る雪は、乱暴で荒々しいけれど、晴れた日には降り積もった一面のそれはキラキラと輝きだす。
女心なんてまるでわからない乱暴者。けど、ほんとは優しいんだから・
みたいな雪なわけ。
と、いうわけで、ほんものの男に会いに……じゃなくてほんものの雪に会うため、北海道にいってきまーす。札幌に雪祭りに。